作業:2014/07/20 掲載:2014/07/25
ジャンクとは言えど買ったからには使うつもりである。
正体不明ではあるが何しろ「core i3」+「HM55」なのだ。性能は十分実用レベルにあるはずだ(よねきっと)。
とはいえ、全く素性が知れないままでは使いようがない。そもそも「電源は何ボルトを供給したらよいのか」
さえ分からないのでは、怖くて火入れ(=試運転)すらできやしない。
販売サイトでは「富士通用のマザーボード」との情報しかない。
おそらくノートPCかタブレットの基板なのだろう。その機種さえ分かれば、必要な情報は大体得られるのではないか。
…ということで、このマザーは何という機種のものなのか、を突き止めることにした。
「突き止める」と言ってもやることは、メーカー(富士通)のサイトで、該当するモデルを探し出すだけである。
「今までに発表した製品」とか「販売終了した製品」というくくりで過去の型式を紹介しているページがあるので
そこを丹念に見ていく。
ただ闇雲に見ていっても効率が悪いので、それなりに手順を追って絞り込んでいくこととする。
このCPU「Core-i3 380UM」の発表時期は、wikipediaによると 2010年度第3四半期となっている。
これを使ったモデルもそのあたりに発表されたものだろうから、おおむね 2010年秋〜2011年春
くらい
のモデルを見ていく。
次に、「Core i3-380UM」「HM55」であるものを探す。当然。
最後の決め手となるのはこれ。メーカーのサイトにはマザーボードの写真(筐体を開けた写真)なんてないから、
外形図あるいは写真と見比べて、外部コネクタの配置がこのマザーに符合する機種を探す。
同じメーカーの同じシリーズでも微妙に違っていたりする部分なので、これはけっこう決め手になると思う。
T〜Vの手順で富士通のサイトを探し回ったが、該当する機種は見あたらなかった。
どうにも納得がいかない。情報が不正確だったのか?
あるいは一般向けには販売されていないモデルなのか…などと考えているうちにふと思いついて、
海外の"Fujitsu" のサイトをあたってみた‥‥‥ら、それらしいのが見つかった。
おそらく、LIFEBOOK T580 Tablet PC (※リンク先はFujitsuのサイトではありません)だと思う。
ググってみると取説やらレビュー記事やら、筐体を開けた状態の写真まで見つかったりするので
見比べてみてほしい。ほとんどの情報は英語またはフランス語だが。(^_^;)
なお当然のことながら、情報の正確性について保証はしないので、
信じるか信じないかはあなた次第です。
データシートによれば、この機種のスペックは概略以下の通り。
プロセッサ: | Intel(R) Core.i3-380UM (ULV) processor (1.33 GHz), 3MB, 800 MHz |
|
チップセット: | Intel(R) HM55 | |
ディスプレイ: | 25.7 cm (10.1-inch), TFT dual digitizer, (HD), LED backlight touchscreen, 1366 x 768 pixel, 200 cd/m |
今回は基盤のみなので関係ないが。 |
最大解像度 (外部ディスプレイ) |
1920 x 1200 / true color / 60 Hz | フルHD表示可、らしい。 |
LAN: | Gigabit Ethernet (10/100/1000 Mbit/s) Realtek RTL 8111E | ギガビット対応。 |
電源(ACアダプタ) | 19V / 60W | 対応するACアダプタはHARD OFFでけっこう見つかる。というか手持ちがあった。 |
その他: | この機種用のバッテリパックもけっこう売られているようだ。バッテリ駆動で使うのもイイかもしれない。 |
基本的な仕様がつかめたところで、今度は内部コネクタの使い方を調べていこうと思う。