開く。

作業開始:2019/08/26 掲載:2019/09/03

いきなりバラしそうになったが

ちょっと待て、と自分にツッコミ。まずは現状の確認だろう。


最大容量が79%。
80%を切っている、というのはかなりダメな状態なんだそうで、実際「お使いのバッテリーは著しく劣化しています。」とのコメントを頂いている。
しかも「突然のシャットダウンが発生しました」とは穏やかでない。
実感としても客観的にも、このバッテリーは「もう使えない」ということのようだ。

では失礼して

開きますか。

まずは説明書通り、Lighteningコネクタ脇のペンタローブビスを外す。

ドライバーは磁気を帯びているので、外したビスはだいたいそのままドライバーにくっついてくる。
だが超小さいビスなので、落としたりしたらかんたんに行方不明になる。
はずしたらすぐに部品トレイなどに入れておくべき。

ちなみに説明書は、前述のとおり尻切れトンボではあるのだが、外すべきビスにはちゃんと写真に印がしてあったり、


異なるビスが使われている箇所ではちゃんとスペック(ビス長)ごとに色分けがしてあったり


意外と気が利いている。
だがその一方で、iPhone6Sだけでなく「5」や「7」の説明も兼ねているようで、微妙に現物と写真が違っていたり。

それはともかく。
ペンタローブを外したら、吸盤でディスプレイを引き剥がす。


ディスプレイの下端近くに吸盤を。
今まで数多くの機械を分解してきたけど、こういう方法は初めてだな。
フレームを保持する方の左手は、滑らないように作業用グローブを着用。

引き剥がしている最中の写真は撮れなかった。両手がふさがっているので。

こういう作業の常として、焦りは禁物。
じっくり時間をかけて引っ張っていると、やがてディスプレイとフレームとの間にわずかなすき間が開く。
そこにすかさず

ピックを挿し込む。
いや「ピック」じゃないんだけど、もういいやピックで。

この状態を横から見るとこんな感じ。


ピックをほどほどの力で(←重要)押し込みつつ、外周を這わせるようにずらしていく。

ここでもとにかく焦りは禁物。
僕はピックを1周させるのに10分くらいかかった。初めてで加減がわからないせいもあったが。

一周りこれをやると、ディスプレイとフレームが


離れる。



離れる。



開いた〜。
この手の「2枚に開く」機器にありがちな、プラスチックの爪による固定はこのiPhoneにはほとんどない。
したがってディスフレイとフレームの間に機械的な引っ掛かりは無く、時間はかかるものの素直に開く。
例外は上側の辺で、ディスプレイ側の爪により蝶番のようになっている。

途中でなんか黒い物体が糸引いているが、フレームとディスプレイを貼り合わせてる粘着剤である。

開けるのに時間がかかるのは、この粘着剤を力ずくで剥がさないとならないため。
ちなみにこのこの粘着剤はなくなっても組み立てに支障はない。
中途半端に残っているのはなんか嫌なので、付属のピンセットでできるだけきれいに取り除いた。

バッテリー。

これ。

1715mAh とのこと。ならば「↑31.19%」、四捨五入すれば「↑31.2%」となりそうだが。そこは遠慮したのか‥?

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