作業開始:2016/05/21 掲載:2016/06/05
どんなツールが必要か考えてみる。
ざっと思いつくのはこんなとこか。
おっとその前に。
OSのインストール手順についてはあらためてここで書く必要もないと思われるので割愛。
・・・と思ったが、ちょっと変わった点が2~3あったので軽く触れたい。
インストーラメディアには、「ネットワークインストールCD」を使った。(というか、CDイメージをUSBフラッシュに書き込んだもの。)
このTC5210、旧い機種だがUSBブートに対応しているので、その点はラク。
インストーラの初っ端の画面
ここでいきなりフリーズ。上下キーで選択肢を2~3回動かすと、キーボードに反応しなくなる。何べん再起動しても同じ。
もっとも、フリーズした状態でも [Ctrl+Alt+Del] にはちゃんと反応するので、完全にハングアップしているわけでもなさそうだが・・・。
ふと思い立って、キーボードをUSBからPS/2接続
に替えたら、フリーズしなくなった。
こんなコトもあろうかと、1個だけPS/2キーボードをとっといて良かった。
あと、手持ちのコンパクトフラッシュ(以下「CF」)が512MBとごく小さなものだったこと。
さすがにこれでは足りないので手持ちのUSBフラッシュ(8GB)を併用し、
CF=/boot/
USBフラッシュ=/
という構成にした。
ノッチが馬鹿になったのでホットボンドで固めてある。
Linuxはこういうとこホントに融通が利くと思う。WindowsでUSBを起動ドライブ(C:)にしようと思ったら、かなり面倒な手順を踏まなければならない。
なおFreeBSD10でも同様の構成でインストールしてみたが、インストーラがUSBフラッシュを選択肢に挙げてくれなかった。仕様なのか相性なのか。
インストールの途中で追加パッケージの選択を促されるが、
SSHサーバ以外は選択しない。「標準システムユーティリティ」さえも不要。
もし必要性に気づいたらその時点で順次追加していけばいい。
インストールが完了したら、とりあえずシステムアップデートをしておく。
$ su - # apt-get update # apt-get upgrade |
黄色の太字部分がキーボードからの入力。
「$ 」に続く記述は一般ユーザー権限でのコマンド入力。
「# 」はroot権限でのコマンド入力。
以下全てこの作法で記述する。
あと、1つだけ入れておきたいパッケージが。
# apt-get -y install bash-completion |
「bashの入力補完機能を強化する」パッケージだそうな。
あと、IPアドレスを固定値に設定する。これ以降の作業をWindowsの端末エミュレータから行うため。
# nano /etc/network/interfaces |
世のLinux使いからはお叱りを受けそうだが、実は僕、どうしても vi には馴染めない。
UNIXを使っているとどうしても避けて通れないものだし、それなりに使い方を覚えてはいるのだが、
あの「モード」の必然性が理解できないのだ。アレがあって便利なことってあるんだろうか・・・?
巷にあふれるvi(vim)についての解説でも、viの利点として真っ先に挙げられるのは
「ほとんど全てのUNIXが標準で備えている」 という点である。確かにそうなのだろうが・・・。
なかには、「viのUIはこんなにすばらしい」 という主張も無くはないが、僕はうなずけたことがない。
かといってEmacsが良い、とかいうつもりも無い。というか使ったことがないので分からない。
現状ではとりあえずnanoを使っているが、これも慣れないとなかなかたいへん。
つまるところ僕は「MS-DOS+RED2」「VisualC++」でさんざんC(++)プログラムを書いてきた人間なので、
なかなかその作法から離れられないようだ。
「Linux版RED2」なんてあったら、一も二もなく飛びつくんだが。
閑話休題。IPアドレスの固定設定である。
#iface eth0 inet dhcp ←この行をコメントアウト。iface eth0 inet static address 192.168.1.66 ←設定したいIPアドレス。 netmask 255.255.255.0 gateway 192.168.1.1 |
DHCP設定をやめて、下線部分を追加。赤字の部分は各自のLANの構成に合わせて変える必要あり。
ファイルを保存してエディタを終了。
ネットワークを再起動する。
# /sbin/ifdown eth0 # /sbin/ifup eth0 |
これ以降の作業は全て、LANでつながったWindowsマシンの、端末エミュレータ上で行なう。
今回のサーバを建てるにあたって、こちらの記事を大いに参考にさせていただいた。
このサイト、全てご自分の手と目で確認した事柄が書かれている上、かゆいところに手が届く記述になっているのが良いと思う。
今回、ほぼそのままなぞった部分も多い。感謝。