作業開始:2022/12/15 掲載:2023/02/23
ここで一度、OSをインストールして動かしてみたい。
目的は大きく3つ。
@電源ユニットの動作確認
A排熱がうまくいくかの確認
B消費電力の見極め
手持ちのACアダプタから、このパソコンに使えそうなものを探す。
なにしろ対応電圧が6〜32[V]と幅広いので、消費電流にさえ気を付ければ選ぶのは楽そうだ。一番心配なのは電気的特性よりも
このDCジャックに合うアダプタがあるか、だな。
あった。
ノートPC用のACアダプタ。出力は 12[V]・3.3[A]=40[W]。
同じものが2個あった。
容量的に充分とは言い難いが、CPU(Athlon5350 APU)のTDPが25[W]なのでひょっとするといけるかも、という気はする。
とりあえず手持ちのハードディスクを接続。
スペース的には3.5インチも収納可能だが、なるべく消費電力を抑えるため2.5インチを使う。
ACアダプタを接続しスイッチOn。
あっさり起動した。電源基盤を一通り触ってみたが過熱などしている様子はない。
Windows10をインストール。
これも特に問題なく完了。
OS起動後ベンチマークのインストールなどひと通りやってみて、普通に使えるのを確認。
マザーボードが正常であることは分かっていたので心配はしていなかったが、なんか拍子抜け。
CPUファンをやめたので、排熱がちゃんとできているかはやはり気になるところ。
OSインストールの最中にCPU枕を触ってみたところ、ほとんど熱は感じない。
今が寒い時期であることも確かだが、この感じだと夏場でも問題になるほど熱がこもることはなさそうだ。
ちなみにこちらのヒートシンクだが、
こちらは終始ほぼ冷たいままだった。
ACアダプタ式、つまり単一直流電源なので、消費電力の測定は容易である。
単純に電流を測れば「消費電力[W] = 電流[A] × 電源電圧[V]で算出できるからだ。
テスターの10[A]レンジを使って測ってみた。
アイドリング中。もちろん細かく変動しているがその中の最小値。
ベンチマーク中の最大値。CPUは100%でフル回転中。
意外と食ってないじゃないか。
このとき、アダプターの出力電圧は11.2[V]
やはりというか、電圧降下はそれなりにある。
マザーや周辺デバイスへの12[V]出力は
11.8[V]ほど。びったし12[V]ではないが問題ないだろう。
電源基板の仕様では 6〜32[V]のDC入力に対応しているから、12[V]ラインを受け持つDC−DCコンバータは、昇圧もできるようになっているわけだな。
動画を延々と流すような通常の使用状態では平均すると
2[A]といったところ。
結果としてこのマザーを使う限り、ACアダプタはこれ
で間に合いそうだ。
ベンチマークでCPUやGPUをフル回転させ続ける間、何度か排熱系に触ってみたが、あいも変わらず「ほんの少しあったかいかな?」という程度。
これなら連続使用にも問題なさそうだ。