作業開始:2019/11/04 掲載:2020/02/04
ここまでは一般的な液晶ディスプレイと変わったところはない。
(液晶ディスプレイの中身知ってんのか、と訊かれそうだが、実は何度かバラしたことが。)
しかしこいつは単なる液晶ディスプレイではない。液晶「タブレット」なんである。
こいつを「液タブ」たらしめている、ペンタブに相当する部分があるはず。
どこに、どのように配置されているのか。それを知るべくここまでバラバラにしたのだ。
液晶でない普通のペンタブの分解なら以前にやったことがある。その時は
「タブレットの本体は巨大なプリント基板」だという結論に至ったわけだが、
液タブでも同様だろうか。多分そうだろうな〜と思ってはいるのだが。
何のひねりもないオチで申し訳ないが、事実なのだから仕方ない。
アクリル板と白色シートをどかしたら、見覚えのある基板が収まっていた。
シャーシごと裏返すとこう。
まとめるとこんな感じ。
基板を取り出したところ。表。
以前分解したペンタブの基板よりも薄い。下敷きのようにペラッペラである。
裏。
銀色に鈍く光っているが、これは基板そのものではなく、絶縁もしくはシールドと思われる板である。
銅テープと透明な粘着テープで基板に着けられている。
基板からの配線はフィルムケーブル。シャーシ側面の切り欠きを通して・・・
制御回路に接続されていた。
写真ではUSBケーブルがつながっているが、これ単体でペンタブとしての動作をするか、試してみたもの。
うまくすればA3サイズのペンタブになるぜ、と期待したが、そうは問屋がおろさなかった。
全くの無反応。
当初の状態はこうだったので、
動作させるにはこの「?」コネクタに、何か制御信号を加えてやる必要があるのかも。
好奇心のおもむくままに分解してみたが、事前の予想通りの構造だったので爽やかに納得。
いまどきの軽くて薄い液タブも部品サイスは違えど内部構造は同様だと想像する。
今後液タブを所有して何かあっても、臆することなく分解できそう(!)だ。
液タブも最近は安価なものが出回っているし今さら改造やら自作するメリットも無いと思うが、
「知らない」よりは「知っておきたい」人間なので、これはこれで元が取れた、という気はする。
まあ、「高価だろうがジャンクはジャンク」という大前提を
思い出させてくれた一件ではあった。
おしまい。