あたりまえだが制御基板上には無数の素子が。
ICやらチップ抵抗やら、なんだかよくわからないモノだらけである。
多層基板なので目視でパターンを追うのもほぼ不可能。
この中の何がどうなれば
が出るのか。
などと考えるのも気が遠くなる。というかハナっから考える気にもならない。
経年劣化する素子といえば
電解コンデンサと相場が決まっている。
…いや、それ以外の素子だって劣化はするけれども。通常は電解コンデンサより長寿命だし、仮に電解コンデンサ以外の
ICとかチップ抵抗とかが原因だったとしたら、アマチュアがハンダごてでどうこうできるレベルの話ではなくなると思う。
というわけで、ダメもとで電解コンデンサを交換してみることにした。
とは言っても、この中のどれを交換すべきか。
見たところ、頭が膨らんでいるとか、液漏れしているとかの明らかに劣化しているコンデンサは見当たらない。
ドライアップによる容量抜けの場合、見た目では変化がないこともあるので、これはいいとして、
スイッチ基板の電圧低下(仮説)に関係しそうなのはどのコンデンサか。
白状すると、写真はすでに交換後の状態である。交換前の写真も撮ったのだが、メディアが壊れてしまったので。
交換したのは
この3つである。なぜこれらにしたか。スイッチ基板に行くコネクタのすぐそばにあったから。
「なんていいかげんな」と思われるかもしれないが(本人も思っているが)、根拠がないわけでもない。
(1)トロイダルコイルのすぐ近くにある。⇒スイッチ基板への電源供給を担うレギュレータの平滑コンデンサではないか。
(2)電源にしろ信号にしろ、経路はできる限り短くするのが定石である。⇒基板上での物理的距離も遠くないはず。
…自信は無い。
交換に使ったコンデンサはこれ↓。
元々のが「220μF、35V、105℃」であるのに対し、こちらは「220μF、25V、105℃」と耐圧が若干低い。
近所のパーツ屋で35Vのものが入手できなかったためだが、動作時の印加電圧を実測して見たら10Vもなかったので、
まあ問題ないだろう、と。
余談だが、基板上の部品を外した後、スルーホールが半沢…じゃない半田で埋まってしまい、ハンダ吸い取り線でも
どうにもならないことがよくある。今回もそれで苦労したが、、
@基板を万力で軽く固定。傷つけないようにスポンジゴムなどをはさめばなお良し。
Aエアダスターを用意。ノズルの管は短めにカットしておく。
B埋まったスルーホールに、ノズルの筒先を突きつけて構える。
C基板の反対側から、スルーホールをハンダごてで熱する。
Dハンダが融けたらすかさず、エアダスターで吹く。
というやり方でうまくいった。