「−」ボタンが原因?

こういう場合真っ先に疑うのが、タクトスイッチの故障である。
ボタンの本体であるところのタクトスイッチがバカになり、押してもいないのに
導通してしまっている、ということが考えられる。
というわけでLCDの筐体を開けて見て、タクトスイッチの状態を確認することにした。


スタンドを外して裏返しに置いたところ。スタンドはボタン1つで簡単に外れる。
まずは、赤丸で囲った4本のビスを外す。

次に、下側面にあるスリットにマイナスドライバをこじ入れ、グリグリやると爪が外れる。
スリットは6箇所ほどあるので、ドライバも3〜4本使ったほうが外しやすいだろう。
1本ではかなり厳しいと思う。

下側が外れたら両サイド→上側面に範囲を広げていく。
前面のベゼルと側面&背面のカバーは爪で嵌まっているだけなので、これでご開帳となる。

それにしても。
この手の筐体を開けるのに、マイナスドライバ以外の良い方法はないものか。写真でも分かるとおり、
必ず筐体を傷つけてしまう。

ご開帳。左下の赤で囲った部分が、タクトスイッチの載っている基板(以後、「スイッチ基板」)。

LCD制御の本体部(「制御基板」)は、スチール製カバーに隠れていて、スイッチ基板とは15cmくらいの
ケーブルでつながっている。

接続ケーブルをとめている粘着テープをはがし、コネクタを外せば、基板は簡単に引き抜ける。


引き抜いたスイッチ基板がこれ↓。
表(部品実装面)
スイッチ基板 表
BenQのロゴがある。

裏。↑の写真から上下をひっくり返して撮影。
スイッチ基板 裏

ついでに前面。
スイッチ基板 前

タクトスイッチは4つ。左から、LED2個、「入力切り替え」、LED2個、「メニュー呼出/決定」、「」、「」、LED1個
そして電源スイッチ。電源スイッチはタクトではなくオルタネート型のプッシュスイッチである。

結論から言うと、テスタで測ってみたがスイッチ自体は正常だった。
念のため、スイッチを基板から電気的に切り離してみた(ハンダごての出番)が、それでも
は再現したから、原因はタクトスイッチ以外のところにある、と判断した。

ちなみに、
「ディスプレイ メニュー 勝手に出る」で検索してみると、かなりの件数がヒットする。
この症状はそれほど珍しくないようである。特に「Dellのディスプレイでよく発生する」という記事もあったりして、
ああそうなのか、と納得。

考えて見れば7年もの間トラブルもなく動き続けてくれたのだから、そろそろ買い替えを考えてもいいころかもしれないが、
最近はどこを見てもワイド形(16:9もしくは16:10)のものばかりで、スクエア形(4:3)を見つけるのは難しくなっている。
僕の使い方では、実際の紙の形に近いスクエア形の方が使い勝手がいいのだ。

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