作業:2014/07/26 掲載:2014/08/02
ビス2本でカバーは簡単に外れる。外すとFFCのコネクタが現れる。
ロックレバーを引きだして外すタイプ。
アルミ板を外して、
基板をむき出しにする。
載っているICチップを見て、これがどんな用途の機器か推測してみるか。
いちばんでかくて目立つチップ。熱伝導シートらしきものが貼り付けられている。
アルミ板はこいつを冷やすための放熱板らしい。
熱伝導シートを剥がし、アルコールで拭くと型番が現れる。
今は亡きNECエレクトロニクスの「EMMA」。EMMAといってもかの有名なメイドさんではなく、
「Enhanced MultiMedia Architecture」からきた名称だそうな。このブランド名でいろいろなAV家電向け
LSIが出ているようだが、こいつはBDプレーヤ向けのSoCで、EMMA3PFというタイプのようだ。
プロセッサはMIPSベースで、Blu−ray再生に必要な一通りの機能と、イーサネットや
USB2.0のホストコントローラも内蔵している。これ単体でそうとう大きな規模の「コンピュータシステム」である。
・・・となるとこいつは、「Blu−rayドライブ」というより「Blu−rayプレイヤー」ではないか。
まあ最初っからラベルにそう書いてあるけれども。
他のチップを見ていく。
これはメモリチップ。1Gbit DDR2 667MHz。これが4つ載っているから、全部で512MBか。
これはHDMIトランスミッタ。「Sil9134CTU」という型番。ということは右側の黒いコネクタがHDMI出力か。
差動ペアらしきパターンが4対、右のコネクタに行っていることから、HDMI信号が出ている可能性が高いと思う。
ただ残念ながら、この石についてはどう探してもピンアサインの載ってる資料が見つからなかった。
近い型番の石だったらけっこう見つかるのに。
ただ、EMMA自身がHDMIトランスミッタを内蔵しているはずなので、このチップがどういった目的で
搭載されているのかは分からない。
基板を裏返すと、
「16ビット・シングルチップ・マイクロコントローラ」だそうな。用途は不明。
フラッシュメモリ2つ。上が4Mbit(256k×16)、下が512Mbit(64M×8)
4Mbit・・・ファームウェア格納ROM
512Mbit・・・補助記憶(=SSD)
だろうか。 全くの想像だが。
こちらは「Synchronous DRAM 1M x 16 Bit x 4 Banks」だそうな。