作業開始:2021/12/20 掲載:2022/03/09
現在の構成
において、HGWとA6はどういう動きをしているのか。
調べるにあたってパソコンからHGWの設定ページにアクセスできないとどうしようもないのだが、見てのとおりHGWはルーター(A6)の向こう側にある。
IPアドレス「192.168.1.1」をブラウザで見ても、現れるのはA6のログインページ
である。そりゃそうだ。
ところが。
ブラウザのアドレスバーに「ntt.setup/」とやると、HGWのログインページ
が出現する。
不思議に思いpingを打ってみた。
ホスト名「ntt.setup」はIPv6アドレスに変換されている。おそらく「どこかで」名前解決がされているのだろう。
ためしにこのIPv6アドレスをブラウザにベタ打ち(大かっこ"[ ]"で囲んだうえで)したところ、同じようにHGWのログインページにアクセスできた。
上で「どこかで」と書いたのは、名前解決を誰がやっているのかがはっきりしないためだ。単に僕の勉強不足なのだが。
普通なら「プライマリDNS」であるA6、もしくはその上のHGWが担当している、と考えるが、なぜか
同じLAN内のホスト(PC)でも "ntt.setup" でHGWにアクセスできるものとできないものがある。
(その状況でも、IPv6アドレス直接指定ならアクセスできる。)
しかもアクセスできないホストも「常にできない」わけではなく、何かの拍子にできるようになったりする。
いったんできるようになると安定してアクセス可能だが、ホストを再起動するとまたできなくなったりする。
こういうのが一番困る。
一応、ipconfigコマンドでDNSを確認してみた。
DNSサーバーは
IPv4ではA6、IPv6ではHGW、ということらしい。
とりあえず「IPv6ならばHGWが普通に見える」ことが分かったので、現時点ではこれで良しとする。
HGW「RT−500KI」は、LAN側ポートを4つ持っている。
今回の構成ではそのうち1つだけを使い、残り3つは遊んでいる状態。ここに何かつないだらどうなるか。
実用上の価値はともかく、好奇心から試してみた。
「I945GCT」はマザーボードの型番そのままをホスト名にしたもの。ちなみにOSはDebianである。
接続を確認するため、他のホストからpingを打ってみる。
まずはホスト名で。
ダメ。
IPv4アドレスでは
これもダメ。
ちなみにこのIPアドレスを知るにはHGWの設定ページで「DHCPv4サーバ払い出し状況」を見ればよい。
IPv6アドレスでは
これはOk。
ちなみにこのIPv6アドレスは、普通にこのホストのコンソールで確認した。
IPv4に対してはHGWがDHCPサーバになっているが、IPv6ではそうじゃないので。
ホスト名:×
IPv4:×
IPv6:○
という結果だった。まあ、予想通り。
この接続はルーター(A6)の外側にホストを置く、という意味で、DMZ的な使い方ができるかもしれない。
もっとも、既に述べたとおり、RT−500KIはクロスパスに対応していない。
したがってこのホストからインターネットへの接続は、生粋のIPv6(IPoE)か、IPv4ならばPPPoEを使うことになる。そこに目をつぶればだが。
これについて。
そもそもこのラインには
IPv6もしくは4o6、どっちにしてもIPv6パケットしか流れていない(はず)。
ならばわざわざ使いもしないIPv4アドレスを割り当てる必要はないだろう。
ではインターネットへのIPv4接続を「DS−Lite」ではなく「PPPoE」にした場合はどうなるか。
今度はIPv4アドレスが割り当てられた。
ただしこのアドレスはインターネットプロバイダから割り当てられたグローバルアドレスである。HGWからではない。
HGWの設定で「PPPoEブリッジ」機能を「使用する」にしてある。
こうするとHGWはPPPoEパケットを素通しする。
つまりPPPoE通信をする際、A6から見てHGWは存在しないも同然である。
ちなみに「PPPoEブリッジ」を使用しない設定にしたところ、そもそもIPv4での接続ができなくなった。
なんかわからんがそういうことなんだろう。
ので、これでおしまい。
IPv6についてもっと知りたくなった。勉強することにする。
世の中にはこんな素晴らしい書籍を公開してくれている方がいる。活用しない手はない。