ケース加工とは何か。切断と孔あけと接合である。あと塗装もか。
紙工作なら簡単。木工でもまあ何とか。けどこの業界(?)で「ケース」と言ったら大抵、金属である。
しかも0.1ミリ単位の精度が要求されるのだから、相当の手間と時間がかかるのは仕方ない。
マザーが決まっているので当然、コネクタ用の孔などはそれに合わせた孔あけ加工が必要となる。
とは言ってもいちいち寸法を採っていたら時間ばかりかかって、しかも誤差が生じまくることうけあい。
なのでここは
型紙を使う。
100円ショップで売っている方眼ボール紙に、マザーの現物からコネクタ等の位置を写し取る。
写し取ったらカッターで切り抜いて、現物に合うことを確認。
確認したら位置を合わせて貼り付け、けがく。
けがくとこうなる。
けがき線に合わせて孔あけ加工。
ドリルで下孔をいくつかあけ、ヤスリで形を整える。それをひたすら繰り返す。
細長いスリット状の孔は、ドリルではなくディスクグラインダで下孔をあけた。
いずれにせよ、前述のとおりコンマミリ単位の精度が欲しいので、現物との照合を繰り返しながら
慎重にヤスリをかけていく。
しっかりしたワークベンチ(作業台)と、大きめの万力がなければまず無理な作業だと思う。