ユニット化。

作業開始:2019/01/03 掲載:2019/09/20

この基板をアンプと組み合わせる場合、このままでは何かと使いづらい。


なにしろ外部とのインターフェースは
 ・Bluetoothによる音声信号・制御信号(次/前/一時停止とか)のやりとり
 ・USBによる充電
しか無く、有線での信号のやり取りなど一切考えられていない。当然だが。

しかし信号ソースとして使うなら最低限、
 @音声出力
 A操作スイッチ
 B電源
くらいはしっかりした端子で取り出したい。

一番めんどい作業

必要と思われるスイッチや端子に、リード線をはんだ付け。

ちなみに写真左側の5本は「なんかランドがあるからとりあえず取り出しておくか」くらいのノリで付けたもの。
結局使っていない。
右側の2本は電源兼一時停止/再生スイッチ。

とにかく細かいので、精密作業用のコテ先とハンダを使い、フラックス

の助けも借りる。これがあると半田の乗りが良くなり、コテを当てている時間を短くできる。

リード線はジュンフロン線の0.32mmを使用。近所のパーツ屋さんで売ってた中で一番細いもの。

こちらの面はひと通り付け終わったので
両面テープで


ベースとなる万能基板に貼り付ける。


リード線は孔に通して。



何度も言うが細かい作業。目と肩にクる。


ピンヘッダやコネクタを付けてとりあえず完成。


裏面はこんな感じ。

オーディオ出力について

ところでこのイヤフォン基板を見て気づいたのだが、

オーディオ出力の−(マイナス)側が、左右共通になっていない。
テスターで導通をあたっても、4つの端子すべてがグランドから浮いている。

つまりよくあるシングルエンド出力ではなく、差動(バランス)出力の可能性が高い。
というか実際テストで音楽を再生しつつ各端子の出力をあたってみたところ、この推測は正しいようだった。

ということは、イヤフォンジャックを設けて差し替え自在にするのはほぼ無理、ということになる。
市販のステレオイヤホンはほぼ全てがシングルエンド用(L-とR-が共通)なので。


設計者の考えとして
「どうせイヤフォン一体型なんだからバランス出力でパワーを稼ごうぜ」だったのか
はたまた
「なんかバランスにしちゃったからイヤフォン一体型にしないとまずいよね」だったのかは
謎である。

余談だが上の写真で「+」「-」は僕が便宜上決めたもので、実際どっちだかはわからない。
シングルエンド出力なら大抵、グランドに落ちている側を「-」とするのだが。
とりあえずコードの心線の色が左右とも同じになっている方を「-」とした。
まあ、実用上は+−がひっくり返っても支障はない。

ともかく。
そういうことならばこの出力を受けるオーディオアンプの方も、通常のシングルエンド入力ではなく
差動入力方式にする必要がある、ということになる。

なんか楽しめそうだぞ。

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