作業:2014/08 掲載:2014/11/09
今回の主役は買ったケースではなくその中身…というか中身にしたいモノ(電源基板)である。
このケースと似たようなコンセプトの製品に、Antecの「ISK100」「ISK110」がある。
M350同様にACアダプタの使用を前提としてはいるものの、こちらはATX規格に準拠した
電源変換基板を内蔵している。
いっぽうM350のほうはというと変換基板など持たず、またそのための内部スペースも無いため、
マザーボードの電源コネクタに直差しするタイプの電源変換器である「Pico-PSU」を使うか、
さもなければ、ACアダプタを使用するタイプの特殊なマザーボードが必要になる。
ところがこのPico-PSU、一番容量の小さい90Wタイプのものでも¥4,800、
160Wタイプでは¥7,200と、結構な値段がする。
特殊な製品でもありやむをえないとは思うが、たかだか1000円のジャンク品ケースに
その何倍もする電源をおごるのもなんだかなぁ、ということで、M350はしばらくの間
ほったらかしになっていた。
それでも頭の片隅でずっと気にはなってて、なんかいい方法はないかと
時々探し回っていたら、
こんなの見つけた。
写真は秋月のサイトから引用させていただきました。
村田製作所製、超小型のDC-DCコンバータモジュールである。
このサイズで最大6Aもの出力が取れるという。しかも1個¥600というお手頃感。
コレを12V出力のACアダプタと組み合わせてやれば、ATX電源として必要な
5V、3.3Vの電圧が得られそうだ。
実はこのモジュールを見つけたのがこの電源の製作に踏み切ったきっかけである。
当初はおとなしくPico-PSUなどの使用もやむなし、のつもりであった。
ATX電源にはもう一つ、-12Vの出力がある。(これに加えて-5Vもあるが、実際には
ほとんど使われておらず省略可。)
ACアダプタの出力「プラス」12Vから「マイナス」12Vを作るのは上記のモジュールでは
不可能で、別の製品を選定しなければならない。
で選んだのがコレ。
写真は秋(以下略)。
絶縁型のDC-DCコンバータモジュール。
見ての通り 4.5〜18Vの入力を、12V出力に変換するものである。
絶縁型なので出力の+−任意の方をグラウンドに落とすことが可能で、
+側を落とせば-12Vとして使える。